速報

「学校における働き方改革推進プラン」が策定!

平成31年1月9日

 1月8日、栃木県教育委員会は「学校における働き方改革推進プラン」を策定した。本プランの目指すものは「本県のすべての教職員が、健康でいきいきとやりがいをもって勤務しながら、教育の質を高めていける勤務環境の実現」であり、それに向けた県教育委員会や各学校の取組が示された。取組の柱は、勤務時間の適正化・意識改革・業務改善・部活動指導の負担軽減・学校運営体制の充実の5つで、今後、本プランを元に学校における働き方改革を推進していくことになる。なお、今回示された「学校における働き方改革推進プラン」の概要は、以下の通りである。

◎県教育委員会における取組

(1)勤務時間の適正化
①勤務時間の管理方法の検討
(2)意識改革
①研修の充実
②教職員評価の活用
(3)業務改善
①業務の役割分担の明確化・適正化
②研修・会合、調査等の見直し
③授業改善等の支援の充実
④ICTの活用
(4)部活動指導の負担軽減
①「栃木県運動部活動の在り方に関する方針」の徹底
②部活動指導員の検討
③関係機関への協力要請
④効率的・効果的な指導法についての情報提供
(5)学校運営体制の充実
①管理職の取組への支援
②小・中、義務教育学校における少人数学級の推進と教員定数の改善・加配の国への要望
③外部人材(スクール・サポート・スタッフ等)の活用
④保護者・地域・関係機関等との連携
⑤労働安全衛生管理の徹底
⑥フォローアップ

◎学校における取組

(1)勤務時間の適正化
①教職員の出・退勤時刻の把握
②最終退勤時刻の設定
③長期休業中の学校閉庁日の設定
(2)意識改革
①発想の転換
②「業務の適正化」という意識の徹底
③先に退勤することへの抵抗感の低減
(3)業務改善
①目標や方針の明確化
②業務の洗い出し・可視化
③話合いの場の設定
④地域・保護者・関係機関との連携
(4)部活動指導の負担軽減
①適切な活動時間・休養日の設定
②外部人材の活用
(5)学校運営体制の充実
①目標や方針の明確化
②組織マネジメントの実施
③地域との連携
④職場環境づくり


 「学校における働き方改革推進プラン」が策定されたが、栃教協は、実効性ある業務改善を進めるためにも人的措置を盛り込むよう求めてきた。今回のプランでは、栃教協が強く求めてきた人的措置については盛り込まれなかったが、業務改善推進委員会で求めたその他の意見については、十分検討されプランに取り入れられたことは評価したい。栃教協は、今後も、教職員の大幅な増員を継続して粘り強く要望していく。それと同時に、会員の皆様には「業務の適正化」という意識を高め、子供と向き合う時間の確保を目指していただきたい。具体的な業務削減内容が示されず非常に厳しい状況ではあるが、真に子供のためになる業務を見極め、前向きに取り組んでいきましょう。